【前回までのあらすじ・・・】
当院のスタッフTは、悩みを持っていました。それは・・・
上顎の1番、2番、が失活歯(神経が死んでいる)ということ。なっ、治そうか。。。
患者さまの歯が治療により綺麗になっていくのを目の当たりにして、スタッフTは悩んでいた歯をようやく治す決意が固まる。
そして院長の剛先生がついに悩み解決に立ち上がったのであった。「前歯部は綺麗に治さなきゃね」。はたして緑色に変色していたスタッフTの前歯綺麗に治っていくのでしょうか…
以前に投稿した、スタッフTの審美治療。
ようやく2回目に入ります
今回は前歯の型取りとちょっとした外科処置。
歯の欠損がある患者さまによくお勧めしているインプラント治療。スタッフTも奥歯1本欠損してしまったため実体験することになりました
トラブルもときどき耳にしますが、しっかりとした治療計画、的確な手技で行えば今現在これほどいい治療はありません。技術的なトラブルが原因でインプラント治療の評価が落ちてしまうのはとても残念ですね。。。
今回はインプラント治療前の初期治療となります。どんにやさしい症例でも準備を万全に整えなければクオリティを発揮できません。このインプラント治療についてはまた後日詳しく書こうと思います。
今日のメイン治療は、前歯の型とり。
前回大体のところまで形を仕上げていたので最終的な形の調整。
そして歯と歯茎の間に糸を入れて歯茎を広げます。歯茎の中まで型を取らないと精度が良い被せ物ができません。この工程をやるかやらないかで被せ物の持ちはかなり変わってくるでしょう
型とりはシリコン系の印象材を使用、寸法変化も少なくかなりの精度が出ます。当院では数種類の印象材を組み合わせて型とりを行っています。
次に大事なのが、
フェイスボウトランスファー
色々な噛み合わせの記録をとり、最後にシェードテイキング(色の確認のために撮影)です。
歯の色は1色ではありません。患者さまの歯の色に合わせて被せ物を作る際にこれが色の目安になります。
スタッフTが最初にホワイトニングを行ったのは、新しく作る被せ物と天然歯との色を合わせるためと、ホワイトニング後の綺麗な色の状態で被せ物を合わせたかったからです。
他院にてこのフェイスボウの工程を受けたことがある方は少ないと思いますがこれも大事な工程の一つです。被せ物を作るのは技工士さんですが、技工士さんが知り得る患者さまの情報は模型からの情報のみですので、患者さまの顔貌との調和を模型上で再現するためにとても重要なことなのです。
ここまで大体1時間ちょっと。。。
これらの工程を省いても技工士さんの腕が良ければ見た目が良い被せ物は作れますが、せっかくの自費治療なのでやはり長期的に安定した物を入れたいためここは妥協できません